どうも、楽スルの大久保です。
本日は、輸出入ビジネスを実践されている方に、ぜひ知っていただきたい、関税の支払い方法について、解説します。
輸出入関税と輸入消費税の支払いは面倒くさい!
輸出入をやっていて、よく「面倒くさい!!」と思うものの1つが、「関税の支払い」ですよね。
楽スルは、中国輸入代行サービスを展開していますが、
中国から日本国内に輸入をする際にも、日本国内で「輸入関税」や「輸入消費税(輸入内国消費税等)」を、荷物の受取人が支払う場合があります。
通常は、現金支払になるので、受取時に必要な現金を持っていないと、受け取ることができません。
クレジットカード決済も可能ですが、事前に申請しておく必要があって、それを忘れていると、荷物が届いてしまって、結局現金支払になります(あるいはクレカ精算後の配送)。
リアルタイム口座に登録すると超・便利!
こういった面倒くさい手続きを解決してくれる方法があります。
それが、「リアルタイム口座」です。
リアルタイム口座に登録しておくと、なんと
「関税が通関作業時に”全自動”で支払われる」
という超絶ありがたい状況になります!
荷物を受け取るときに、現金を持っている必要性もないし、
事前にクレカ決済しておく必要もありません。
銀行にお金がある限り、そこから勝手に関税が支払われます。
口座残高がなくなっても、入金をするだけで、連絡しなくても、勝手に支払ってくれます。
それに、DHLなどの国際宅配便業者では、輸入に際して、
関税の支払いを一時的に立替をしてくれているのですが、
その手数料として「立替納税手数料」を請求しています。
それが1,000円前後と高いのですが、リアルタイム口座にすることで、
この費用が不要になります。
輸入10回で10,000円ですから、かなり大きな金額ですよね。
これがなくなるのは、効果絶大です!
ただ、このリアルタイム口座の登録手続きについて、
僕はとても、とても苦労しました。
とにかく、分かりやすい情報がありません!
各所に電話をして問い合わせをしたり、無駄な作業をしてしまったり、
遠回りをしてしまいました。
でも、振り返ってみて、結論から言えば、
実は、手続きは超簡単
でした。
許認可が降りるまでの、待ち時間がちょっと長いくらいです。
今回は、その流れをシンプルにまとめてみました。
リアルタイム口座の登録の手順
手順としては、次の4段階です。
1.銀行口座・役所等で発行する書類の準備 2.JASTPRO申請 3.NACCS申請 4.輸入業者(DHL等)へ連絡 |
「JASTPROって何?」「NACCSって何?」って思うかもしれませんが、
そんなことは、一切気にせずにOKです!
知らなくても、登録することは、全然できますし、
むしろ気にし始めると、逆に進まないです(目的はリアルタイム口座の登録です!)。
(もし知りたい人は、ホームページで調べて下さい)
では、1つずつ手順を説明していきます!
1.銀行口座・役所等で発行する書類の準備
関税を支払うために必要な銀行口座を準備します。
「銀行口座なんて、持っているし、準備する必要ないし!」と思っている方、
ちょっとお待ちください!
リアルタイム口座では、利用できる銀行が限りがあります。
次のページをご覧ください
この中に『対応金融機関一覧』というのがあります。
利用できる銀行については、銀行と信用金庫の2種類のページがあるので、
そちらで使える銀行を確認してください。
対象銀行の口座をご自身が所有していない場合は、
すぐに口座を作りにいきましょう!
次に、役所等で発行する書類ですが、
法人と個人事業主で異なります。
法人
・印鑑証明書(コピー可) 1通
・法人番号指定通知書のコピー 1通
個人事業主
・住民票 1通
これらの書類を用意しておきましょう。
この書類は、JASTPROにて輸出入者コードというものを取得する際に使います。
2.JASTPRO申請
準備が整ったら、JASTPROに送金と必要な書類を提出します。ここでの目的は輸出入者コード(日本輸出入者標準コード)を取得することです。
輸出入者コードとは、輸出入におけるマイナンバーみたいなものですが、
あまり気にしないで大丈夫です。
以下のページがJASTPROの該当ページです。
申込書は、法人、個人事業主のそれぞれであり、PDFのリンクがあります。
該当する方の書類を印刷して、必要事項を入力しましょう。
その後、申込書と、役所等で用意した書類をセットにして、書類を指定された場所に送りましょう。
書類の送付先は、申請書の左上に記載されています。
また、書類を送る前に、申請費用を入金しましょう。
申請代金や費用や入金先は申込用紙の下の方に記載されています。
(申請名と振込名義は一致させましょう)
書類を送って、手続きが終了すると、「標準コード登録通知書」というのが届きます。
これでJASTPROでの手続きは完了です!(簡単ですね!)
3.NACCS申請
NACCSで申請をすることで、
輸出入者コードと銀行口座と会社(事業者)情報を紐づけて、
税関や国際宅配便業者が参照できるようにします(たぶん)。
NACCSには、書類を提出するだけです!
(手数料とか役所の書類はいらないです)
再び、次のページをご覧ください。
「申込方法」のところに、EXCEL版とPDF版で申込書がダウンロードできます。
こちらに、必要事項を入力して、提出しましょう。
3枚目は「控え」で送付しないので(送付は1枚目、2枚目のみ)、
記入はしないで大丈夫です。
念のため、1枚目と2枚目の写真を撮っておきましょう。
ここで、輸出入者コードや銀行口座の情報が必要になります。
書類の送付先は、上記のNACCSのHPに記載されています(書類送付先のところ)。
NACCSで手続き終わると、登録完了通知が届きます。
これで、NACCSでの手続きは完了です。
4.輸入業者(DHL等)へ連絡
次のステップでラストです。
国際宅配便業者に、リアルタイム口座の利用申請をしましょう。
楽スルのBiZDELiではDHLを利用していますが、
DHLなら「0120-39-2580」に電話をして、
「リアルタイム口座を使いたい!」
と伝えてください。
申請手続きについて、メールをしてくれます。
それに必要事項を記入して、返信をしたら、
早ければ数日以内に、リアルタイム口座を使って荷受け・発送が可能になります。
リアルタイム口座登録後は荷物を送るだけ!
あとは、いつも通り荷受け、発送をするだけです。
伝票に輸出入者コードを記載する必要などはありません。
DHLなどが勝手に処理してくれます。
これで、あなたもリアルタイム口座利用者です!
ぜひ、試してみてくださいね。
楽スルでは、中国輸入に興味がある方に、
いろいろなサポートをしております!
ぜひ楽スルBiZDELiのページもご覧くださいね!
ありがとうございました!