高い価格で売れる理由 〜コーヒー1杯4,000円体験談〜

先日、1杯4000円のコーヒーを飲んだのですが、
そのときの経験をまとめてみました。

ビジネス的な学びもかなりある内容です。

ぜひ学んでみてくださいね!

※私はコーヒーは詳しくないので、コーヒーについては素人目線になりますが、ご了承ください。

ミカフェートとの出会い

3ヶ月に1度、私がお世話になっている
青山の税理士事務所に伺って税理士さんとお話するのですが、
税務関係の話は、10分くらいで終わるので、
1〜2時間は雑談をしています。

先日は「美味しいカフェ」について話をしていて、
そこで出てきたのが「ミカフェート」という名の
カフェでした。

税理士さんもよく行っていたそうで、
最近お店が移転して事務所の近くにあるから
言ってみると良いですよ〜という話でした。

コーヒーハンター 川島良彰さん

調べてみるとミカフェートの川島社長は
”コーヒーハンター”とよばれていて、
業界では知らない人はいないほどの、
超有名な方のようでした。

日テレの「アナザースカイ」など
テレビ出演も多数で、僕も見てみましたが、
コーヒーに対する情熱の強さが
画面を通してもすごく伝わってきました。

これは面白そうだ!と思ったので、
早速、六本木にあるミカフェートに
行ってみることにしました。

バーニーズ・ニューヨークがおしゃれすぎる件

元麻布にあったミカフェートが
六本木のバーニーズ・ニューヨークの中に
移転したとのことで、さっそく訪れてみました。

バーニーズ・ニューヨークというは
ニューヨーク発の超・高級百貨店です。

油断しているとおしゃれ感に負ける

現在の資本はセブン&アイホールディングスが
保有しているのですが、セブン-イレブンとか
イトーヨーカドーのノリで行くと
爆死するほどおしゃれで、商品も高級ブランドばかり。

三越とかの何倍もオシャレ感を放つ
その空気に押し殺しされそうで、
一旦退却しようかと思ったくらいでした。

しかも、ミカフェートの場所が分かりづらすぎる。
(2階に上がったところの右側にあります)

2回通過しても、気づきませんでした。
(3回目で気づきました)

■ 味覚バカにはさらなる品質を

お店はカウンター席が並んでいます。

ボトルが並ぶ

バーニーズ・ニューヨークとミカフェートの
オリジナルブレンドが1杯800円。

カフェにしては高めです。

BLACK TIEという名前で、
通常の豆と深煎り(Dark)の2種類があります。

コーヒー豆はワインのように
瓶にボトリングされていて、
香りが保たれるように窒素が充填されています。

栓を抜くときにも「ポンッ」と音がなって、
シャンパンともワインとも違う音です。

そのときはDarkではなく、普通の方を飲んでみたのですが、
「すっきりして美味しいな」程度で
正直、他のコーヒーとの明確な違いは分かりませんでした。

バリスタさんともお話しして、
いかにそのコーヒーが素晴らしいかを
教えていただきました。

ただ、このときはそこまで実感できなかったので、
内容は詳細なところまでは覚えていません。

そんな中、バリスタさんが言うには、
ここのコーヒーも上質だけど、
もっと上質なコーヒーを取り扱っている
系列店が銀座にあるとのことでした。

それが、「グラン・クリュ カフェ 銀座」です。

超・高級コーヒー豆の” ボトル売り “

グラン・クリュカフェでは、
コーヒーを1杯単位では販売していないとのことで、
1本(100g)単位で販売しているとのこと。

1本購入したら、2週間までコーヒー豆専用のセラーで
ボトルを保管をしてくれて、豆がなくなるまで、
購入後はフリーで飲めるというシステムでした。

1杯20g程度使うので、
だいたい5杯分です。

1本買えば、最大5回は来れることになります。

が、しかし価格が驚きです。

最低「1万円」

最高「16万円」

メニューには「ASK」という怖すぎる記載もあります。

最低でも1杯2000円。

高いと1杯30,000円。

なんじゃそりゃ。

ワインですら、1本1万円は十分高いですよね。

そんな中、最低で1万と。

そうか、これはもう挑むしかない・・・と
僕のチャレンジ精神に火が付きました。

グラン・クリュ カフェ 銀座へ

場所は銀座の一等地である、
GINZA SIX(ギンザシックス)の13階です。

油断していなくてもおしゃれすぎる

エレベーターを出て角を曲がると、
グラン・クリュ カフェがありました。

ようこそ最高級のコーヒーの世界へ

エントランスを入ると、
バリスタさんが、

「コーヒーだけの専門店ですが、
 よろしいですか?」

確認をしてくれました。

そして、価格表を提示してくれるのですが、
それは当然、最低価格1万円の価格表です。

事前に調べることなく
いきなりその価格表を提示されたら、
さすがにびっくりしていたと思います。

事実、僕が入ったあとに、
何組かがエントランスで
声をかけられた後に、
入らずに退却していました。

お店の中は不要なものは一切なくスッキリしつつも
高級感があり、とても景色が良い、
落ち着いた空間でした。

僕が行ったときには、
老夫婦がお二人で窓際のカウンターに座っていました。

僕も二人で入ったのですが、
そのご夫婦の隣に通されました。

1杯4000円のコーヒーと対峙する

エントランスで見せていただいたメニュー表を
席に座ってから再度見せていただきました。

クリックで拡大して確認(2018年12月25日時点の価格表です。現在とは異なる可能性があります。)

僕はコーヒーについては、全くの素人なので、
こういうときは、遠慮なく識者に聞くことにしています。

バリスタさんに、知識も経験もないことを伝えて、
コーヒーを学ぶために、初心者が入り口として
飲むと良い種類はどれかを伺いました。

初心者がゆえ、味が分からなし怖いので、
値段も最低ライン(といっても1万円だけど)のもの良い
お伝えしました。

そこでオススメしていただいたのが

1.スッキリしたもの(1本1万円)
2.パンチのきいたもの(1本2万円)

の2つでした。

一方は2万じゃないか!と思ったのですが、
バリスタさんいわく、そちらの方がコーヒーとしての味が
かなり明確で香りも豊かで、
最も味が分かりやすいとのことでした。

バリスタさんもオススメしてくださっていたので、
2万円の方を頼むことにしました。

「コトワ農園 ゲイシャ ナチュラル」

というコーヒー豆です。

コトワ農園で作られた、
豆の種類がゲイシャ種(芸者ではない)で、
ナチュラル製法という意味らしいです。

お口の中がお花畑

最初に購入したボトルを拝見させていただき、
そのコーヒー豆についての概略を説明していただきました。

コトワ農園 ゲイシャ ナチュラル

「ポンッ」という音とともにボトルを開栓。

豆の香りを確認させていただき
その後、コーヒーを淹れていただきました。

1杯4,000円ということを忘れそうになる

1口目、コーヒーを口に含んだ瞬間、

「ん、全然分からん。」

というのが正直な感想でした。

一番分かりやすい豆とバリスタさんが言っていたのに、
前代未聞レベルの味音痴なのかと、自分を疑いました。

でも、2口、3口とコーヒーを重ねていくうちに
徐々に味が分かるようになってきました。

そして、口の中に溜まった空気を鼻に押し出すと、
多彩な香りが脳天を通過していくのを、しっかりと感じました。

しかも、味わうごとに、香りの感じ方が違う。

口の含ませ方や息の通し方など
ほんの微妙な差によって、
香りにも変化が生じているのです。

風が吹くと花の香りが漂うお花畑のように
息を吹くと鼻に香りが抜ける楽しさ。

「これが本物のコーヒーなのか・・・(知らないけど)」

今でもその香りを明確に思い出せますし、
忘れることができない、
本当に美しく華やかな味と香りでした。

本質を引き出す

1本5杯で2万円(1杯4,000円)。

個人的にはその価格に十分納得がいきました。

このコーヒー豆を試してみて
本当に良かったなと思っています。

そして、コーヒーの本当の美味しさを
知らぬまま人生が終わらずに済んだことを
本当に幸せなことだと思いました。

それと同時に、
なぜそれだけの味や香りを引き出せるのか。

逆に言えば、なぜ他のコーヒーは、
それができないのか。

それがとても気になったので、
その後、3回一人で通い、合計4回、
そのコーヒーの味を何度も味わい、確かめ、
バリスタさんにその味の理由をお伺いしていきました。

夜はムーディーな雰囲気で

その話は毎回勉強になることばかりでした。

コーヒーの知識も人並み以上にはついたと思いますが、
それ以上に、ビジネスとしてあるべき姿の1つがが見えてきたのです。

それは「本質を引き出す」ということです。

プラスする&マイナスをなくす

これはコーヒーブログではないので、

どのように生産し、どのように選別し、
どのように加工し、どのように輸送し、
どのように保管し、どのように淹れるか、

的なことは恐縮ながら詳細はスルーします。
(ちゃんとは理解できていないですし)

おそらくミカフェートや社長の川島さんについて
調べていただければ、情報は出てくると思います。

僕が感じたのは、生産から一杯のコーヒーになるまで
一連の流れを通して、徹底されている想い、情熱でした。

コーヒーに対しては、次の2つに集約されると思います。

1.コーヒー豆の味や風味を最大限発揮すること
2.コーヒー豆の味や風味の損失を最低限にすること

本質的に持っている良さを最大化し
最大化したものが失われないようにする。

そのことで、お客さんは
そのものの本質を味わうことができる。

ミカフェートはこの2つに対して、
徹底的に向き合っていると感じました。

バリスタさんは、一つ一つのプロセスは
決して難しいことではなく、
特別なことは何もしていないと言っていました。

例えば、ほとんどすべてのコーヒー豆は
コンテナ輸送時に適切な温度管理をしていないため、
味をお客さん大きく損なっているし、
豆の大きさや、傷や熟し具合に気を使っていないから、
純粋な味を楽しむことができなくなっています。

本来は本当に美味しいものなのに、
味を引き出そうともしないから、平凡な味になり、
味よりも利潤を優先するから、雑な対処で味が消え、
さらに雑味やえぐみが増えていく。

これは、すべての食に対して言えることだし、
アパレルでも、住宅関連でも、教育でも、
接客業でも、営業でも、事務職でも
すべてのものに通じる考えです。

プラス要素を最大限発揮し、
マイナス要素を最低限に抑えることで、
純度が上がり、本質が引き出される。

今、それぞれが取り組んでいる
ビジネスだったり、仕事だったり、
人間関係だったり、遊びだったり。

これらをその視点で見てみると、
より高いクオリティ、より良い内容、
より良い人生になっていくのだと思います。

味音痴が治った?

その後、再び六本木にある
バーニーズ・ニューヨークのミカフェートに伺いました。

前回と同じ「BLACK TIE」を飲んだのですが
不思議なことに、前回よりも味が分かるようになっていました。

BLACK TIE DARK

酸味と香りがスッキリとした味と一緒に
口と鼻の中を抜けていくのを感じました。

「BLACK TIE(DARK)」の方も味わいましたが、
深煎りらしい深みを感じました。

良質なものに触れることで、
今まで見えなかったものが、
よりクリアに見えるのだと思います。

本質に触れる経験

今回体験したグラン・クリュは
コーヒーの”相場”からしたら、
圧倒的に高いはずです。

それでも長年(2008年設立)愛されているのは
はやり、この本質の部分を見出し、顧客に届けているからだと思います。

高価格になる理由は、他にも希少性や限定性などがありますが、
これは需要と供給の関係で大きく値崩れ(または値上がり)します。

そして、一般的にはコントロールできるものではありません。

一方で、本質を突いた商品やサービスは
需要と供給の関係において値崩れすることはほぼありません。

銀座の高級料理店は店舗の数によって
値段が変わるわけではありません。

ルイビィトンなどのハイブランドも
直営店ではセールをすることはないし
需要と供給に応じて価格が変動することもありません。

本質を突いたものを届けることは
しっかりとした利益体質や安定を
生むためにはとても大切なことです。

ミカフェートやグラン・クリュ カフェでは
それを体験的に学ぶことができると思いますので、
機会があれば、ぜひ行ってみてください。

バリスタさんと楽しくお話ができると思います。

僕が行ったのは六本木と銀座ですが、
他にもいくつか店舗があるようです。
(使われている豆のグレードも異なります)

コーヒーの本質に触れたり、
ビジネスの本質を垣間見たり、
あなたの人生により深みを与える
貴重で充実した時間を過ごせると思いますよ。

参考

グラン・クリュ カフェ 銀座 ⇒ 食べログ

ミカフェート@六本木(バーニーズ・ニューヨークカフェ) ⇒ 食べログ

ミカフェート ⇒ 公式サイト


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