ファン化の法則!西野カナのマーケティング作詞から考える!

ビジネスを進める上で、
お客さんのリピートを獲得するためにも
ファン化はとても重要なポイントです。

でも、ファン化ってどうすれば良いの?
方法が分からないことも多いはずです。

そんな中、先日テレビで歌手の西野カナが
歌詞の作成方法を公開したところ、
一部からその手法に批判を受けることとなりました。

この批判の理由を考えてみると、
逆に「ファン化のポイント」が見えてきました。

ビジネスで必須スキルとなる「ファン化」を
西野式歌詞作成方法への批判から学んでみましょう。

 

マーケティング作詞で批判された西野カナ

多くの人にとって、歌は身近な存在ですよね。

ときにあなたを慰め、励まし、パワーを与えてくれます。

歌手は歌に込められたメッセージを
私たちの代わりに代弁してくれて、
家族や恋人や友達の代わりに伝えてくれます。

心から共感できる歌詞を書くことで
女性から強い支持を受けているが「西野カナ」です。

しかし、先日TV番組で紹介された
西野カナの”作詞法”が一部から批判の的となりました。

それは作詞にマーケティング的な
手法をを用いていたから。

あるテーマについて、友人などにアンケートを取り、
統計的に”共感ポイント”である「あるある」を
見つけているというものです。

これに対して、ツイッターを初めとして、
ネット上の反応を見てみると、
9割以上は好反応のようでした。

  • 最高に天才すぎる発想で素晴らしいじゃないか。
  • いかに売れる商品を作るかを求められるのがプロで、そのための
  • サーチなんて当たり前と思う
  • 凄腕マーケッターじゃんか

ホリエモンもツイッターで「すげえ。天才。」と称賛しています。

一方で、確かに批判する方も
一部ではあるもののいるようです。

  • そりゃ多かった回答使えば共感を得られるわな
  • 何か薄っぺらい歌詞だと思ったら自分の経験じゃなかったのかよ…
  • 共感性のために多かった回答を利用するって、要はウケだけを狙った業音楽なのね
  • アーティストなら人がどう思うかより自分の伝えたいことを詞に載せようよ

ただ、コメントのほとんどが男性からのようです。

男性は女性よりビジネス脳なので、
歌詞をマーケティングに作ることへ
一定の理解を示すのでしょう。

では、女性はどう思ったのでしょうか?

西野カナの作詞がーケティングを
用いているのは以前から割と有名な話ですし、
多くは「知っているよ。それでも好きなの。」という反応でしょう。

けど、その事実を知らなかったファンの一部は
肩透かしをくらった気持ちになった方もいるはずですし、
そう思う気持ちも理解できると思います。

実は、この西野カナの”作詞事件”には
「ファンづくり」のヒントが隠れています。

 

リサーチによる作詞が批判されたワケ

例えば、あなたの奥さんや旦那さん、
彼氏さんや彼女さんがあなたの誕生日に
アンケートをで得た回答を
統計処理して手紙を渡されたら、
あなたはどう思うでしょうか?
(あり得ないでしょうけど)

「そこまでして私を喜ばせようと
 してくれたのか!」

と嬉しがる方がいたら
それはおそらく稀ですよね。

普通なら、「なんだかな〜」っという気持ちになるはずです。

なぜなら、アンケートをまとめた結果からは
メッセージを発信する「人」が見えないからです。

あなたが受け取るメッセージは
『大衆』という実態のない”空気的”な存在からのもの。

つまり、”共感”する『具体的な相手』が存在しません。

ファン化には「共感」は最大の武器となります。

『具体的な相手』がないと
共感できませんよね。

特に歌の場合は、具体像を歌手に求めるため、
発信源が”統計処理された”大衆意見という
漠然としたものになってしまうと、
共感することができなくなります。

共感対象がなくなってしまったということが、
リサーチを用いたマーケティング的な作詞法が
批判された理由と言えるでしょう。

 

ファン化するには具体的な人物を置く

このことから、ファンづくりをしたければ、
メッセージを発する具体的な人物を明確化する方が
圧倒的にやりやすいことが分かります。

ブランドイメージが確立している
お店や会社なら別ですが、
普通はノーブランドからのスタートです。

例えば、あなたが”ちょい悪オヤジ”
コンセプトとしたショップを運営しているとしましょう。

お店として『”ちょい悪オヤジ”って良いぜ!』と発言するより、
店長のあなた自身やスタッフのみんなが全面に出て
同じメッセージを発信した方がファンが付きやすくなります。

ただ、そのメッセージが
たとえマーケティングから得たものでも、
それは”内緒”にしておきましょう笑

 

共感に3つの”時制”を入れる

ちなみに、西野カナが根強い支持を受けるのは、
リサーチ以外から得た共感の力も加わっています。

共感の中に”3つの時制”
たくさん活用しているのです。

”時制”とは、「過去」「現在」「未来」のこと。

英語の勉強で、過去分詞とか、現在進行系など
勉強したと思いますが、それです。

分かりやすく言うと

「過去」…こんなことあったよね
「現在」…こう思っているんだ
「未来」…こうありたいね

ということ。

この3つを組み合わせることで、
「時の流れ」を感じて
相手の頭の中にストーリーができ、
共感する力を超・強力にすることができます。

例えば、西野カナの『トリセツ』は
こんな歌詞から始まります。
(カッコで時制を入れてあります)

この度はこんな私を選んでくれて(過去)どうもありがとう。
ご使用の前にこの取扱説明書をよく読んで(現在)
ずっと正しく優しく扱ってね。(未来)
(西野カナ『トリセツ』より)

この3行の歌詞はそれぞれでも
「そうだったな、そうだよね」と思わせる強い共感力があります。

そこに、3つの時制が加わっています。

この歌詞を聞くことで、あなたは
(トリセツを渡す)相手を想定した上で、

付き合った経緯(過去)を思い出し、
改めて私のことを理解してねという今(現在)の気持ちを抱き、
これから(未来)も幸せでいたいという将来を描いてしまいます。

こうすることで、あなたの物語に深みを増して
共感力を上げることができるのです。

 

3つの時制で共感キャッチコピーを作る

「過去」「現在」「未来」を用いることで、
共感力のあるキャッチコピーを作ることができます。

一つ例を挙げてみましょう。

 

アラフィー過ぎて感じる肌の衰え…
毎日忙しいからといってケアを諦めていませんか?
やっぱり40代でも綺麗でいたいですよね!

1日たった5分でできる肌ケアグッズをお伝えます!

 

「アラフィー過ぎて感じる肌の衰え…」

これまでの過去に対して「そうそう」(共感)

「毎日忙しいからといってケアを諦めていませんか?」

現在に対して「そうかも!」(共感)

「やっぱり40代でも綺麗でいたい!」

未来に対して「そうなのよ!」(共感)

 

「1日たった5分でできる肌ケアグッズをお伝えます!」
とだけ伝えていても、興味を持ってもらいにくいです。

その前に、時制を用いた共感メッセージを入れるだけ
興味を持って、耳を傾けてくれやすくなります。

良い歌の歌詞の多くは、
時制が明確な傾向があります。

「過去」「現在」「未来」が不明確だと
聞き手は共感しにくくなります。

割と当たり前の話ではありますが、
意識しないとあやふやになりがちなので、
キャッチコピーを作るときには意識してみましょう。

 

西野カナの歌詞づくりは悪いのか?

さて、最後に西野カナの歌詞の作り方は
本当に悪かったのでしょうか?

それは当たり前ですが
「悪くはない」ですよね。

共感できる歌詞を生み出すために
自分ではない誰かの話を聞くのは
とても大切です。

むしろ、独りよがりで独善的な歌詞では、
一部の方にしか響きません。

そして、多くのアーティストが、
自分以外のどこかしらから
ヒントを得て歌詞づくりをしています。

巨匠の秋元康も日々の出来事や
誰かとの話で、気になったことを
心の中に”付箋”しておいて
それを取り出しながら、歌詞づくりをしているそうです。

ただ、西野カナの場合は、自身の言葉の中に
「アンケート」とか「統計的に…」という表現があったので、
感情を排除しているような印象を与えたのでしょう。

しかし、西野カナ本人も明確に発言していますが、
アンケートで得た結果でも、
(自分の中で)「歌えないな」と感じたものは
いくら意見が多くても歌えないそうです。

結局は、歌詞の中にちゃんと西野カナがいて、
それに共感できたから、あれだけの人気を得たことを
感じさせてくれます。

あなたも誰かが共感できるメッセージを発信し、
ファンを獲得していきましょう!


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