楽スル大久保です。
最近、「鬼滅の刃」を見返していました。
主人公の竈門炭治郎と敵である鬼のモチベーションと
そこから生み出される結果の対比が、
まさにビジネスに通じるなと感じたので、
そのことについて、今日はシェアしたいと思います。
鬼滅の刃は山で暮らしていた
竈門炭治郎の家族が鬼に襲われ
殺されたことから物語が始まります。
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/tanji.jpg)
炭治郎は街に炭を売りに行っていて、
生き延びることができました。
そして、妹の禰豆子(ねづこ)も、
炭治郎が戻ってきたときに、幸いに息がありましたが、
鬼を血を浴びたせいで、鬼になってしまいました。
(それ以外の家族は殺されました)
しかし、完全に鬼化したわけではなく、
人間の意識を残したまま、鬼となりました。
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/nezu.jpg)
鬼滅の刃は、禰豆子を鬼から人間に戻すために、
炭治郎と禰豆子のストーリーです。
炭治郎は鬼殺隊という政府非公認の組織に入り、
鬼と戦いながら、鬼を人間に戻すための方法を探し続けます。
これまでの少年ジャンプ的な要素は、
「どんどん強くなる」ことが重量でした。
孫悟空が、
サイヤ人、
超サイヤ人
超サイヤ人2
超サイヤ人3
超サイヤ人ブルー
超サイヤ人ゴッド
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/god.png)
のように強くなっていったように、
成長の限界の「壁」を何度も乗り越えるストーリーでした。
主人公は強い敵と戦うことにモチベーションを持っていました。
一方で、鬼滅の刃はそこは全く重視されていません。
(確かに敵も本人も強くはなっていくのですが)
炭治郎が所属する鬼殺隊にも階級があって
1 甲 きのえ(←柱はここ)
2 乙 きのと
3 丙 ひのえ
4 丁 ひのと
5 戊 つちのえ
6 己 つちのと
7 庚 かのえ
8 辛 かのと
9 壬 みずのえ
10 癸 みずのと
という階級があります。
しかし、ストーリー的には、この階級を上がっていくことに、
重きは置かれていません。
鬼滅の刃の場合、登場人物のそれぞれで、
かなり丁寧に「なぜ戦うのか」というストーリーがあります。
主人公格の竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助から、
柱である冨岡義勇、煉獄杏寿郎、胡蝶しのぶなど、
なぜ鬼と戦うのか、というストーリーが詳細に描かれています。
それは敵の「鬼」も同じです。
例えば元・下弦の鬼だった、鼓を使う「響凱(きょうがい)」は、
人間としては作家でしたが、文才に恵まれず、認められなかった過去(自己肯定感が極端に低い)があり、
下弦の伍「累」は、人間のときに病弱で十分に歩くこともできず、家族との「絆」の不足に悩まされていました。
僕が鬼滅の刃のストーリーで最も興味深いと思っていて、
ビジネスにも通じると思っているのは、この部分です。
人間側が戦う理由の多くは、後悔や苦しみや悲しみやからきています。
家族が鬼に殺されたり、亡き母の思いを受け継いだり、
劣等感や何かしらの負い目を感じていたりしています。
でも、実はそれは”元・人間”だった鬼も同じなのです。
鬼殺隊の剣士も、鬼も命をかけて戦う原動力は
寂しさや悲しみの場合が、かなり多いのです。
でも、炭治郎のように、悲しみを乗り越えて関係する全員が幸せになる形を選ぶのか、
鬼たちのように、悲しみを増大させ自分しか得にならない不幸の形を選ぶのか、
この2つで生き方が大きく変わります。
この2つが何によって決められるかというというと、
「愛情(愛念)の有無」です。
愛情が辛いことを、苦しいことの乗り越え方を変えるし、
どう生きるのか人生のクオリティを変えます。
鬼滅の刃のメインテーマは、まさにこれです。
炭治郎たち鬼殺隊の剣士たちは、避けたくとも避けられなかった「絶望」を踏まえて、
誰かのために報いたい、誰かを喜ばせたい、笑顔にしたい、
そう願って命をかけて戦います。
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/ren.png)
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/sinobu.jpg)
だから、仲間に支えられ、繋がり、共に喜び、共に涙し、たとえ命が尽きようとも、死ぬ間際まで幸福であり、生きる仲間に希望を託します。
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/hasira.png)
一方で、鬼たちは常に鬼のトップである鬼舞辻無惨に怯え、
鬼同士で繋がることはなく、共食いすらし、
孤独を感じ、大切な記憶をなくし、怒り、欲望の中で生きています。
![](https://rakusuru.com/wp-content/uploads/2020/10/kibu.jpg)
そんな鬼たちは、「死」を持って罪を償い、
死に際に炭治郎の優しさに触れ、
人間だったときの記憶が戻り、後悔と温かさの中で、この世を去ります。
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炭治郎はそんな鬼ですら「辛かったろう、苦しかったろう。次に生まれてくるときは、どうか鬼になんかならないように…」と慈悲を持って見送るのです。
鬼滅の刃は、どれだけの苦悩、絶望があっても、愛を持って動けば、仲間に恵まれ、繋がり、幸せな人生を送れること、
逆に、その苦悩や絶望に立ち向かわず、安易で快楽的な方法を選ぶと、一時的には良くとも、最終的には消滅することを
一貫して伝えてくれているのです。
これは、ビジネスでも全く同じですよね。
最近はネットビジネス業界でも「仲間を作ろう」みたいな流れが多くなりましたが、
その多くは安易で快楽的(ワンクリックで◯万円的なもの)です。
そのコミュニティに属したとしても、鬼滅の刃的に見たら、その最後は「コミュニティの滅亡」です。
鬼滅の刃が、これだけ流行ったのは明らかに時代の流れを反映しています。
ドラゴンボールのように「戦闘力」の時代から、
ワンピースのように「同志」を集め、
鬼滅の刃のように「愛」で動く時代に変わりました。
つまり、「結果主義」の時代から、「繋がり」を重視する時代になり、そしてその原動力が「愛」であることが求められているのです。
あなたが物販にしろ、情報発信にしろ、どんなビジネスをやるにしても、「稼ぐ金額(結果)」ばかり意識していたら、仲間や顧客からそっぽ向かれます(つまり、めちゃ不幸です)。
逆に、たとえ結果が十分でなくても、「想い(愛)」を大切にしていたら、自然と仲間が集まってきます(幸せゲットです)。
「でも、生活かかってるし、お金は大事!」と思うかもしれませんが、
結果を求めつつ、愛を持って行動しましょうということです。
いくら生活が安定しても、周りに仲間がいないのでは、
本当につまらない人生ですよ。
ぜひ参考にしてもらえたらと!
ありがとうございました!