ハイブランドと個人が融合する時代の到来

楽スルの大久保です。

前回の記事では、Wowma!のアカウント停止について
そのリスクと対処についてお伝えしました。

ただ、いろいろと考えていくと、
これってアカウント停止うんぬんの話だけじゃなく、
物販業界の今後を占う出来事なんじゃないかなと
思えてくるんですね。

一見すると、ブランドっていう「圧倒的強者」が
猛威を奮っているように見えるのですが、
実はそうじゃなくて、逆に小さな弱き者が
どんどん時代を作っていくっていう今後の未来
見えてきていると思っています。

これについて、お伝えしてみようかなと思います。

ブランド各社が主体的に取り締まる”違和感”

各プラットフォームにおいて
以前からブランド品のパロディや
イミテーションの摘発はあったんです。

だから、それ自体は珍しいことではないのですが、
ここ最近、なぜかそれがより強化されつつあるように感じるんです。

以前までは「単に違法だから」という感じで
プラットフォーム側から注意喚起やアカウント停止の
通告が来ることが多かったのですが、
最近はどうも様子が違います。

今まではあくまでも「プラットフォーム主体」の動きで
ブランドが直接介入するようなことは
ほとんどありませんでした。

でも、今は弁護士事務所などを通して、
いくつものブランドが直接”弱小個人”に
”攻撃”をしかけてくるようになりました。

これって、おかしいですよね。

違法なんだから、当たり前じゃないかと
思うかもしれませんが、
そんなのプラットフォームに
全部任せれば良いじゃないですか。

今までそうしてきたんだし。

でも、そうじゃない。
ブランド各社が直接関わりたい事情が出てきているんです。

これが物販ビジネスの構造自体が
大きく変動していることを意味しています。

ブランド各社が”個人の力を恐れる”時代

これまでブランド側が直接動いて”摘発”してきたのは
組織ぐるみで物量も多い悪質な業者ばかりでした。

数年前くらいまで中国からコピー商品を大量に仕入れ
日本国内で転売する悪質業者が逮捕されるニュースを
見たと思います。

ブルーシートの上に、ルイヴィトンとかの
コピー品が大量に並べられて「総額◯億円分!」みたいな
ニュースを見たことがある人も多いでしょう。

しかし、最近ではそのような話は聞かず、
弱小個人が”虫のごとく潰される”話ばかりです。

もちろん、ECプラットフォームの多様化や
スマホが普及することで、個人の取引量が増えたことも
原因の一つだと思います。

でも、本質はそこじゃありません。

実の所は「ハイブランドの力の低下」にこそ
原因があると思われます。

それに対して、個人の持つ力が
どんどん強くなっている時代です。

そのため、ハイブランドが個人に対して
危機感を覚え、”潰し”にかかっている可能性があります。

強者と弱者の関係性が変わる

これって、別にハイブランドと個人の間だけの話ではなくて
これまでの「強者と弱者の構図」が変わることを意味しています。

他にいろんな事例が、ここ最近出ています。

例えば、ボクシング協会のトップだった山根会長が退任した事件。

今までまかり通っていた「絶対的王者」が崩れ去りました。

他にも、日大アメフト部の監督の解任劇もそうです。

今までならあそこまではニュースにならなかった事件も
「絶対的強者」の監督に対する非難が飛び交いました。

今まで「絶対的強者」と思われてきたものが
どんどんと影響力を失う時代です。

この兆候はだいぶ昔から出ていて、
分かりやすいのはテレビとネットの対立。

今ではそれなりに融合してきていますが
ちょっと前までは圧倒的強者だったテレビ業界から
まだ弱者だったネットは完全敵視されていましたよね。

ライブドアによるフジテレビの買収事件なんかが
有名だと思います。

強者は力をつけてきた下の者が
自分の利権に及ぼす影響を恐れ、
それを嫌煙します。

でも、力を押さえつけるのは一時的で
それは長続きすることはありません。

いつかは下からの力の強さに負けるか、
それと融合するしかありません。

強者と弱者の”融合”

ハイブランドも、2000年代までと比べて、
圧倒的に影響力が下がってきています。

ルイヴィトンさえ着ていれば安心とか、
バーキンを持っていればすごいという時代は
とうの昔に過ぎ去っています。

ブランドが世の中に及ぼす影響力は
確実に下がってきています。

かといって、ブランドが崩壊するわけではなく、
これから起こるのは、あくまでも「融合」です。

先日、どこかのニュースで見たのですが
名古屋に「gufo」っていうハイブランドを扱う
小さなセレクトショップがあって、
これからのブランドと個人の関係のあり方を
示してくれているように思いました。

そこは1年(12ヶ月)のうち、
「8ヶ月」しか営業していないんですね。
つまり、4ヶ月間は休み。

それ以外の時期は海外に買い付けに行ったり、
旅行をしているそうです。

それなのに、シーズン開始の1ヶ月で
セールでもないのに在庫の3分の1は売れてしまうし、
そして、客単価はなんと30〜150万円。

一人で買うのが最低30万ですよ。

庶民の初任給なんて、吹けば飛ぶレベルです。

1年の3分の2しか営業せずにも
ここまで明確な結果を出せているのは、
ブランドとの融合ができているからだと思います。

コアを持つこと

「gufo」さんの店舗は1店舗のみで、
店舗展開するつもりもないそうです。

以前はセレクトショップと言えば、
「BEAMS」や「UNITED ARROWS」をイメージしたかもしれないけど、
これは巨大ですし、現在はPB商品もあるみたいだし、
ザ・セレクトショップという感じでもなくなってきていますよね。

その一方で「gufo」さんのような強い力を持った
個人サイズのお店が出てきています。

「gufo」さんについては、僕も伺ったわけではないので
詳しくは分かりませんが、これだけ明確な結果を出せているのは
運営している方々が自分たちの好きなことを
徹底してやられていること、つまり「コア」を持つことが
成果につながっている
のだと思います。

商品はもちろんのこと、お店づくりや
接客や、お客様に提供するビジョンとか。

「BEAMS」とかの時代は、極端な言い方をすれば
「ただ新しいものを持ってくれば成り立つ」時代でした。

しかし、ネットが普及したこの時代では
それは意味を成しません。

現在は、店舗運営者が独自のフィルターを通して
良いと思うものを徹底して紹介していく。

ブランドの上に、さらに個人が価値を付加していく時代です。

これにより、単なるブランド販売では成し得なかった
ハイブランドとの「融合」が可能になり、
大きな成果を生んでいるのだと思います。

ハイブランドだけでもダメ、
個人だけでも不十分、
その融合が大きな力を生む時代になっています。

逆にハイブランドはこういう力のある個人と
融合していなかければ、生き残りはできなくなるでしょう。

どっちが勝つかではなく、相互に強力する

現時点では簡単に潰せる個人に対しても
ハイブランドは意識を向けていますが、
徐々に個人と”どう融合するか”に
視点が移動してくるように思います。

ブランド品を扱うにしても、
ノーブランド品を扱うにしても、
個々のレベルでお客様に
どのようなライフスタイルを提案できるのか
あなた自身のコアとは何なのかを明確化することが大切です。

大樹にぶら下がるのではなく、
小さくとも太い幹を持つ木になることが
物販ビジネスに限らず、これからのビジネスの成功に
つながっていくと思います。

商標権の違反は当たり前にダメなので
ブランドが個人を潰しにかかること自体は
当たり前のことかなと思いますが、

今回はハイブランドのその動きから
今後の物販ビジネスの流れについて
お話させていただきました。

BUYMAなどでブランド品の
転売をしている人も多いですが
おそらくそれも長くは続かないでしょう。

たしかに、それ自体が消えることはなくとも
メインストリームは、ブランド品を安く売り買いすることだけではなく
そのブランド品でどういうライフスタイルを
作っていきたいのか。

そういったところまで進んでいくでしょう。

BUYMAがそう変わっていくのか、
BUYMAに変わる新しいプラットフォームができるのか
それはまだ分かりませんが。

いずれにしてもあなたのコアを見つけて
発信する時代になります。

まずは小さなできるところから始めていきましょう。